消費税アップで、お薬代、高くなるの!?

今日の岡山は春爛漫です。
晴天で、かすみがかかり、うららかな一日になりました。
2月の積雪に葉が押しつぶされていたので、心配していたのですが、薬局の花壇のスイセンが、花芽を伸ばし、開花しました。
年々、つぼみの数を増しているように思います。ありがたいことです。さて、年度末です。
4月から消費税が上がりますね。

医科、歯科、調剤などの医療報酬は、2年に一度、点数の見直しが行われます。
今年度末はその節目に当たります。
国家予算に占める医療費の割合が非常に高く、税金を少しでも節約したい日本は、医療費の中で占める割合の高い医薬品費を削減する努力をしています。

その一環として、薬価を下げます。
また、国をあげて、ジェネリック薬品の使用を推奨しています。
医療用のお薬には、国が定めた「薬価:薬の値段」がそれぞれ付いていて、それをもとに病院、薬局が医療報酬の請求をし、報酬を貰います。ジェネリック薬品には開発費用が含まれませんので、薬価が低くつけられます。
患者様からもその一部負担金(1割、3割など、保険証に書いてありますね)を頂きますが、それには消費税は加算されません。
薬そのものの値段は下がりますので、消費税が上がったから、といって、処方せんで貰うお薬代も上がるというわけではありません。
でも薬価が下がるからといって、処方せんを薬局に提出して貰うお薬代が、下がるとも限らないのです。
薬局では、薬価以外に、調剤料や薬学管理料などを加算してお薬代を計算します。たくさんの項目の点数が細かく定められていて、今回はその点数がそれぞれ上げられるものがあったり下がるものがあったり…。
なので、それぞれの患者様で加算が違ってくると、これまでと同じ薬でも、お薬代が高くなるケースも出てくる可能性があります。

患者様に「消費税が上がるから、薬代高くなるのでしょ?」と尋ねられるのですが、
「ん~、消費税とは関係ないけど、なんとも言えません~。」
とお答えするにとどまります。

しかし、お薬を家でためてらっしゃる方、いらっしゃいませんか?
飲み忘れがちな薬を、ずっと置いているけれど、先生には言えないから、次々薬を貰って、増えていくばかり。
そんな人はぜひ怖がらずに申し出て下さい。
先生に言いにくかったら薬局で。
だって、その分の薬を出さないようにできるんですから。
そうすることで、お薬代の無駄を省くことが出来ます。

残薬の確認も、今の薬剤師にはとても重要な仕事の一つです。
お国のため、患者様のために、無駄なお金、無駄な薬はあってはならないですからね。
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