夏の午後の眠気はどこから・・・

 写真は昨日行ったイベントの様子です。岡山市内の、とある学童保育で化学実験教室を行ってまいりました。
夏休み、子どもたちはお家の人がお仕事などで家にいない場合、学童保育に通うケースが増えています。朝から夕方まで学童保育の仲間と過ごします。今日は私がお邪魔させていただいて、野菜の汁を使用したちょっとした実験をさせていただきました。身近な素材で野菜からとった汁をカラフルに変色させて、子どもたちも興味津々で、楽しんでもらうことができました。私もすごく楽しくて、リフレッシュした時間でした。

さて、この頃、患者様に「ご体調はいかがですか?立ちくらみしませんか?」などと体調について質問をすると、「昼間眠くて困る」というお返事をいただくことがあります。それは薬のせいかもしれないと思って言われているのだと思いますが、実は、薬だけのせいでもないようです。お薬を全く飲んでいない私も、お昼ご飯でお腹いっぱいになっていると午後は眠くなります。
夏は暑いというだけで体力が消耗します。しかし、暑さで体の温度まで上がってしまっているとなかなか眠ることができません。それが夏の不眠症です。夜、眠れないと、昼間、それなりに涼しい空間にいるときにリラックスできて、そして、睡眠不足から、とても眠くなります。
また、お昼ご飯に炭水化物などをしっかりとると、食後に血糖値が上がり、血糖値の上昇が眠気を誘います。実は高血糖が眠気を誘うわけではなくて、急激に血糖値が上がると、膵臓からインシュリンが分泌され、血糖値が下がって、低血糖が起きます。低血糖が眠気の原因です。なので、血糖値の上がりやすい小麦製品(パン、そうめん、うどん、冷麺など)を食べると低血糖が起こりやすく、眠くなります。
急激な血糖値の上昇を防ぐため、食後に必ず眠くなる人は繊維質のものを食べてから炭水化物を食べるようにされるといいと思います。夏は麺類が欲しくなると思うのですが、それよりも玄米などが、眠気対策にはお勧めです。
http://ift.tt/1i9KWZ3