お薬ばなれについて思うこと

お薬ばなれについて思うこと

ひとつ目のお花の写真は、先日患者様にいただいたものです。薬局に飾っていたおさるのお人形を、「一回貸して。」と言われてお持ち帰りになり、そのお返しにと言ってお人形とお花をくださいました。かわいい千日紅とタマスダレ。涼しげな空気が流れます。
二枚目の写真は、薬局に置いていた募金箱に皆様が少しずつ入れてくださったものを、薬局のお金も少し足して、熊本へ送ったものです。これで3度目になります。
こうやって、患者様やお客様から頂いた心遣いがとてもうれしいと思います。こんな風に心の交流ができる薬局であることをとても誇らしくうれしく思います。
さて、今日は少しびっくりしたのでお話を。「週刊誌に載っていたから、もう、この薬飲まないことにする。」と言って一つの薬の服薬をやめた患者様がいらっしゃいました。元の記事を私は確認していないのですが、その記事には「飲んではいけない」リストに入っていたらしく、飲みたくないとおっしゃいます。それをお医者様にお伝えになって処方が削除されていました。
うちのような田舎の薬局では珍しいのですが、きっと都会の薬局ではこういったことはたくさん起きているのではないでしょうか。
近頃、頻繁にお薬バッシングの記事を見かけます。「製薬会社が悪いことをして儲けようとしている」、とか、「この薬は飲むとこんな副作用が出るから飲んではいけない」とか。悪いことをしている製薬会社もありますし、副作用は薬だったら多かれ少なかれ出ます。
でもそこですっぱりやめてしまってその方の健康状態は大丈夫なのでしょうか。代替えの薬の検討の余地はないでしょうか。私も薬をお勧めしたい薬剤師ではないのですが、簡単にやめてしまっていいお薬なのかどうか、本当に週刊誌の言う通り危険な薬・効果のない薬なのかどうか、一度考えるべきではないでしょうか。今は医療人の腕が試される時と感じます。きっちり調べますので、お薬をやめる前に、一言相談していただきたいと感じた出来事でした。
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