
台風16号が過ぎ去って、気温がすっかり下がってしまった岡山市内です。被害にあわれた皆様には心からお見舞い申し上げます。
少し前になりましたが、9月11日に岡山市内のデパートで「薬草茶ワークショップ」の講師をさせていただきました際の写真です。美咲町で丁寧に加工した薬草を岡山の企業「いち」さんが「日々の薬草茶」として、そのイベントにおいて販売されました。そのブレンドは私が担当させていただきました。ワークショップもお茶も大好評でした。
さて、薬草茶ブレンドに使用している薬草は、「オオバコ」「タンポポ」「ドクダミ」「スギナ」など、皆さんよく知っておられるような野草ばかりを使用しています。野草は肥料も農薬も水も与えられずに成長します。その生命力たるや計り知れないといつも感じています。実際含まれるビタミンやミネラルは非常に多く、野草を日々の生活に取り入れることは現代人にとってサプリメントを買って摂取することよりも身近で健康への近道になるのではないかと思います。なかよし薬局でも「いち」さんのブレンド薬草茶を販売しております。血糖値や血圧などの生活習慣病に効果のある薬草、痛みに効果のある薬草、美肌に効果のある薬草を使用しておりますので、日々の健康にお役立てください。
月に一度のニュースレター、「なかよしニュース」の9月号をご覧になった方はご存知だと思うのですが、秋に七草というのがあります。山上憶良(やまのうえのおくら)が万葉集に詠んだことで知られています。「ハギ」「ススキ」「クズ」「ナデシコ」「キキョウ」「オミナエシ」「フジバカマ」の7種類です。この中で、ススキ以外はすべて薬草。クズは漢字で書くと「葛」。風邪薬の「葛根湯(カッコントウ)」で有名ですね。クズの根には非常に栄養価の高いでんぷんが含まれており、それを湯で溶かして飲むことで体が温まり、ほっとして、食欲が増進します。背中がゾクゾクしたら、葛根湯がおすすめです。「くず湯」として一般的に売られているものについては、「バレイショデンプン」というジャガイモのでんぷんを使用しているものが多いようです。それでも温まりますが、せっかくですから、「クズ」のでんぷんを試していただけたらと思います。
いかがでしょう、身近な野草を眺めるときに、見る目が変わってきませんか?
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