がんの誕生 (10/13ブログ)

がんの誕生(ブログ更新がシステムの関係で長らくできておりませんでした。こちらは10月13日にあげたブログです)

薬局周辺では「天高く馬肥える秋」という言葉がぴったりな秋晴れに恵まれました。そろそろ刈り取られる稲がお米をたくさんつけて頭をもたげています。その左にうつっているのは私です。10月9,10日、名古屋で行われた「日本薬剤師会学術大会」で、発表させていただきました。岡山県薬剤師会アンチ・ドーピング小委員会のこれまでの取り組みについて簡単にお話しさせていただきました。岡山県からドーピング陽性の選手を一人も出さないようにするため、日々頑張っています。同じ志を持つ薬剤師さん達と新しいご縁をいただく、嬉しく楽しい学会でした。
さて、タイトルについてですが、近頃「なんで私ががんになってしまうのだろう、タバコも吸ってないのに。」と言われるケースが多い気がいたしましたのでまとめます。そもそもガンとはどのようにして発生するのでしょう。
タバコや農薬などには、発がん性物質が含まれるといわれています。発がん性物質に共通する性質は…。それは活性酸素などを発生して遺伝子を傷つける性質です。本来遺伝子は決まった並び方をしているのですが、その並び方が崩れると、本当は止まらないといけない細胞分裂が止まらなくて、どんどんその部分が大きくなってしまいます。それが、がんです。
もともと動物の細胞には遺伝子の並びが崩れたらそれを治す機能が備わっているのですが、時々見落として崩れたままになってしまうことがあります。でも一つ崩れたくらいではがん化しません。しかし、繰り返し繰り返し喫煙や農薬への暴露を行うことでたくさん遺伝子に傷がつき、修復が間に合わず、崩れた遺伝子配列がとうとう暴走し始めてしまう。それが発がんです。
ご自身がタバコを吸わなくても、毎日家族の方の吸っているたばこの副流煙を吸ってしまったり、発がん性のあるものを毎日口にしたり触ったりしていると、がんになることがあります。
がんになるのもならないのも毎日の積み重ね。禁煙はもちろん、今、口にしているもの、触れているものがどんなものなのか、一度見直していただけると幸いです。

なかよしやっきょくさんの写真

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