秋の花粉症を起こす植物(10/19ブログ)

秋の花粉症を引き起こす植物(ブログ更新がシステムの関係で長らくできておりませんでした。こちらは10月19日にあげたブログです)

薬局前の桜の紅葉が始まっています。今年は夏がとても暑かったので、夏の終わりには葉が黄色くなってどんどん落ちてしまいました。なので、無事に赤く染まることができる葉がまばらです。ここ数日、10月半ば過ぎとは思えない気温で大変蒸し暑く、暑いだけで消耗しますから、この秋はすごくお疲れになった患者様が多いです。桜もきっとお疲れでしょう。
気候がずいぶん変動しておりますので、その変化についていく体作りを心がけていかないといけませんね。地球の温暖化や異常気象を嘆いていても始まりません。元気になりましょう。
さて、稲刈りのシーズンが始まっています。秋の花粉症が本格化します。稲刈りが始まると目が痒くなったり鼻水が出たり、大変です。

秋の花粉症の原因となる代表的な植物についてまとめてみましょう。

ブタクサ・・・高さ1mくらいの雌雄同株の植物で繁殖力・環境適応力が強く、道端・空き地・河川敷などに全国に広く分布しています。ブタクサの花粉は数十~数百メートルほどしか飛散しません。太陽が昇り始める早朝から午前中にかけて多量に飛散する傾向があります。北アメリカ原産で、アメリカではブタクサによる花粉症の患者数が最も多いとされています。

ヨモギ・・・繁殖力が強く、平地から高山まで全国に広く分布しています。ブタクサとならび、秋の花粉症の原因として代表的な雑草です。
抗原性の強さはブタクサ以上で、飛散量も増加傾向にあり、患者数も増加しています。汁物、天ぷらなどの食用、薬用としても普段から馴染みの深い雑草です。

カナムグラ・・・道端や荒れ地、林の周辺など全国に広く分布しており、花粉症の頻度は高くありませんが、抗原性は強く秋の花粉症の原因となります。

イラクサ・・・山地や林の中に多く見られる多年草で、茎は高さ40~80cm、逆向きの細かい毛があり、葉とともに多くの刺があります。本州や四国、九州に多く植生しています。

ちなみに、生活していて、横を見ると一番目立つ「セイタカアワダチソウ」は、花粉症の原因にはなりませんのでご安心くださいね。

なかよしやっきょくさんの写真