なぜ「食欲の秋」?(10/26ブログ)

なぜ「食欲の秋」?(ブログ更新がシステムの関係で長らくできておりませんでした。こちらは10月26日にあげたブログです)

 

先日、岡山市内のカフェで「薬草茶セミナー」をさせていただきました。たくさんの方にお越しいただいて、薬草茶と素朴なお菓子を楽しんでいただきました。写真はその時の様子ですが、皆さん大変熱心に薬草の話を聞いてくださいました。薬局でも販売している「日々の薬草茶」を持参いたしましたが、あっという間に完売でした。
「うつくしい肌のために」「すっきりした心のために」「リラックスタイムのために」の3種類のブレンド薬草茶をご用意しておりますが、そのうちの「すっきり」と「リラックス」は、特に食欲の増す秋におすすめです。両方とも血糖値を上げにくくするといわれる桑の葉、を含んでいて、体重や肥満を気にする方にはぴったりですね。
さて、食欲の秋と申しましたが、秋は本当に食欲が増すのでしょうか。
収穫の秋で、おいしいものが増えるから、暑さが引いて、食欲が戻るからという理由が思い浮かびますが、どうやらそれだけではなさそうです。
秋になると、「つるべ落とし」と言われるように夕方暗くなるのが早く、日照時間が激減したように感じませんか?日に当たる時間が短くなると、実は頭の中の状態が変わってきます。日中太陽にあたることで脳内の分泌量が増える、「セロトニン」という物質があります。セロトニンは、夜になると「睡眠ホルモン」と呼ばれる「メラトニン」に変わり、私たちを心地よい睡眠に導いてくれます。
日照時間が短いと、光に当たる時間が短くなるので、セロトニンがあまりできなくなります。すると必然的にメラトニンの量が減ってしまいます。
からだはセロトニンをたくさん作ろうとします。実はセロトニンの材料は「トリプトファン」というアミノ酸です。それを多く含むのは、肉、乳製品、そしてお米や小麦!お分かりいただけましたでしょうか。体がセロトニンを作るために食べ物を欲しているとも考えられているのです。だから、秋になると食欲が異常に増えるのかもしれません。
食べ過ぎに注意しながら、秋の夜長、しっかり睡眠をとりましょうね。

なかよしやっきょくさんの写真