乾燥肌の話

このところ、冷たい雨が降る日が多いように思います。冬らしくなりましたね。今日も午前に冷たいにわか雨。お昼休みに車に乗ったときに青空がのぞいていたので車内から写真を撮りました。上空ではきっと雪だったのだろうな、というにおいのする雨でした。私はスキーをするのが好きなので、これからの季節は山に行くのが楽しみです。

なかよしやっきょくさんの写真

さて、雨が降って洗濯物が乾きにくい今日この頃ではありますが、人の体の皮膚は乾燥する季節です。

保湿剤やかゆみ止めの塗り薬が処方される患者様が増えてまいりました。小学校の理科で習いました。気温が低いと空気中に存在できる水蒸気が少なくなります。せっかく雨が降って湿度が上がっても、朝夕気温が下がるとすぐに露となって水の粒になります。そして水は流れて行ってしまいます。

そうやって冬の空気はどんどん乾燥していきます。お肌が乾燥すると、表面がもろくなります。もろくなるとはがれてきます。はがれてくるとお肌は薄くなります。

すると肌のすぐ下にある神経が、敏感になり、かゆみを感じやすくなります。痒くなると人はひっかきます。ひっかくともろくなっている肌がさらにはがれてもっと敏感に、そしてとうとう傷ができてしまい、治りにくくなってしまいます。

冬に肌が痒くなったら、まず乾燥を疑って、保湿するようにしましょう。春先にも花粉で肌が痒くなる人もいますが、肌が冬の乾燥で敏感になっているのです。お風呂あがり、朝起きたときにクリームを塗って、肌に潤いを与え、水分の蒸発を抑えることで肌が丈夫になります。また、食べ物でも油を上手に取り入れましょう。油を全くとらなくなると、乾燥します。オリーブ、ゴマ、エゴマ、アマニ、アサノミ油など、いい油はたくさんあります。しっかり取り入れましょう。肌を丈夫にすることで、下着や湿布などでかぶれることが少なくなります。湿布を張る直前にクリームを塗ってしまうと、湿布がはがれやすくなるのであまりお勧めではありません。前の日にしっかり塗って、丈夫にしておいていくださいね。