寒いと便が出にくくなる?

早いものでもう一月も半ばを過ぎてしまいました。ここにきてようやく雪が降ったり気温が下がったりして冬らしいお天気になりましたね。あまりの寒さで、風邪ひきの患者様が増えております。皆様暖かくしてお過ごしくださいね。

なかよしやっきょくさんの写真

写真は先日行われました国体の県代表の皆様の壮行式に出席させていただいたものです。式の後で、スポーツファーマシスト(アンチ・ドーピング専門薬剤師)として、アンチ・ドーピング講習を行わせていただきました。日本では故意にドーピングするよりも、うっかり風邪薬などに入っている禁止物質を飲んでしまってドーピングに引っかかってしまう選手が多いです。なので、今月下旬から始まる長野銀嶺国体(今年の冬の国体)にお出かけになる、アイススケート、アイスホッケーなどの選手の皆さんに、飲まないほうが良いお薬やサプリメントなどをお話しさせていただきました。全国の大きな大会に向けて、ドーピングゼロでいい成績で帰ってきてほしいですね。

さて、ここにきて、タイトルにしました「便秘」なのですが、風邪の患者様と並んで、便秘症に悩む患者様が増えてまいりました。「どうも便が硬くて…。」「普段はこんなことないのに…。」「寒いからじゃろうか?」と口々におっしゃいますが、そうです、冬は便秘になりやすいです。

冬は寒さで腸の動きが悪くなります。また、冬は水分の摂取量がどうしても少なくなります。水分摂取量が少ないと便にも水分が回りませんので硬くてコロコロした便になります。それから、寒いからと運動不足になっていませんか?運動しないとおなかも動きません。そういった理由で冬はどんどん便秘になっていきます。

では、どうしたらいいのでしょうか。上記の理由を解消する方法が手っ取り早いです。おなかを冷やさないようにして、水分をスープなどでも意識的にとるようにして、適度な運動(外を歩いてもいいですが、室内で、足上げ体操などでも構いません)を行うなど、できることを行いましょう。そして、冬のおいしい野菜をたくさん食べましょう。お鍋にしたらたくさんお野菜が食べられますね。また、油もいいですよ。えごま油やオリーブオイルなどの良い油は腸を温める作用があるし、便の流れも潤滑にしてくれるので、毎日意識して少しずつ召し上がられるのもいいと思います。毎日快調に、寒い冬を乗り越えましょう!