岡山県の北部はここ最近の大雪で交通機関や一般の皆様の生活に支障をきたすようなことが起きてしまっています。しかし薬局周辺は寒さがあっても雪はなく、日中は青空がのぞく穏やかな日々。
被害にあわれた方におかれましては心からお見舞い申し上げます。
写真は寒い時に可愛らしく開いていい香りを放つ蝋梅(ろうばい)です。駐車場で、ただいま満開です。
さて、近頃は風邪を引いた方がたくさんお越しになります。そしてそのあと長く続く空咳。一般的に風邪から8週間以上続く、痰が絡まない咳があり、喘息(ゼイゼイ・ヒューヒューの喘鳴が聞こえる状態)ではない、気道が過敏になっている、などの条件を満たせば咳喘息と診断されます。タバコの煙やハウスダストなどで引き起こされているともいわれています。
風邪薬や一般的な咳止めでは治りません。気管がタバコの煙や寒暖の差などに敏感になってしまって、特に夜中から明け方にかけてつらい咳が続きます。放っておくと本格的な喘息になってしまうことがありますので、この場合はやはり治療が必要になってきます。
アレルギー反応が起きているのでアレルギーを抑える薬をつかったり、気管支を広げる薬を使用したりします。
でも風邪から咳喘息にならないようにするのが一番大切ですね。どのようにしたらいいのでしょうか。一番はたばこの煙を吸わないようにすること、また、温度差にも気を付けて、ハウスダストをたくさん出さない状況を心がけること。そして、ストレスも大きな要因になります。ストレスをため込まず、適度な休息をとって、そして食生活も整えることで、風邪をひかないからだ、風邪から咳喘息を引き起こさないからだを作ることができると考えられます。
寒くて乾燥した季節、気管支は乾燥していてウイルスやアレルギーを引き起こす物質が入る隙間を作ってしまいがちです。水分をしっかりとって、加湿器などで空気に湿度を与えて、外出時はマスクをすることも、喉の保湿につながります。
風邪を予防し、風邪をひいてしまっても、その後の咳喘息には十分気を付けてお過ごしくださいね。