痛風にまつわるエトセトラ

昨日は「花散らし」の雨が降りましたね。しかし開花が遅かった薬局前の桜はまだ健在です。今日は青空の下で元気に咲き誇っています。

春らしいお天気で、下を通るときに落ちてくる花びらを堪能しています。

さて、タイトルにあります「痛風」という病気をご存知でしょうか。痛風は、風が吹いただけで痛むという意味で、激痛を伴う生活習慣病の一つです。

昔は「ぜいたく病」と言われていました。お肉や魚などの食べ過ぎで起きることがあるからです。でも現代は食が豊かですから、ぜいたくしてなくても痛風になります。特に宴会シーズンの今、発作が出るかたが増えるのではないでしょうか?

痛風の原因になるのは、血液の中に増えてくる尿酸。尿酸が増えると関節(特に足の親指)に結晶化し、激痛を引き起こします。尿酸はどこからやってくるかというと、お肉などに含まれる「プリン体」と呼ばれるものです。

「お酒を控えましょう」と伝えると、「お酒(日本酒)は飲まん。焼酎にしとる。大丈夫じゃろ?」と言われる方がいらっしゃいます。また、近頃見かける「プリン体0」のアルコール飲料がありますね。アルコールそのものが尿酸を体にため込みますので、残念ながら、どのアルコール類も飲んだら尿酸値が上がります。「アルコール0」の飲料がおすすめです。

また、プリン体を多く含む食べ物は、お肉の中でも特にレバー類、次にハツ、そして、ささみ、の順です。尿酸値が高い方は、こういった食べ物を控えるようにしましょう。

そして、尿をアルカリ化して尿酸の排泄を促す食品は、ヒジキ・わかめ・昆布などの海藻類、次にしいたけ、大豆、さやいんげん、ホウレンソウ、ゴボウ・・・と続きます。尿をアルカリ化する食品として、野菜が多いですが、野菜といえどもジャガイモ、グレープフルーツなどは意外と効果がありません。

体を酸性にしてしまって、尿酸を体にため込む食品は、卵、豚肉、牛肉などです。

尿酸値を低く保って、痛い思いをしないで済むように頑張りましょうね。