植物の精油の話

 なかよしやっきょくさんの写真昨夜からようやく梅雨らしくなり、じめじめした季節になりました。
写真はそんな季節に清涼感を与えてくれるペパーミントの花です。私が車を停めている駐車場に群生していて、今は一斉に開花し、いい香りを漂わせてくれています。よくケーキなどに飾ってあるミントの葉ですが、あまりお花は見ることないですよね。白くて、見た目にも涼しげな花です。
せっかくですので、今日は精油の話をしようと思います。ペパーミントは、「ハッカ」と言いますよね。「ハッカ」はお口に入れたらスースーします。口の中が冷たくなった気分になりませんか?これはハッカの精油に含まれる「メントール」という成分の仕業です。
メントールは、冷たい湿布にも含まれているのをご存知ですか?いわゆる湿布の匂い。湿布を貼るとすごく冷たく感じますよね。でも実際の温度は下がってないのです。なぜ冷たく感じるのかというと、体の表面にある冷たく感じる神経を興奮させる受容体を元気にするからなのです。なので、実際温度を下げなくても、脳は「冷やされた」と思うんですね。
その逆で、トウガラシの精油成分「カプサイシン」を含む湿布は温湿布として使用されます。ぽかぽかしてくるのは、カプサイシンが温かいと感じる受容体を刺激するからなのです。それで血流も良くなって、温かくなります。そのままお風呂に入ってしまうと、熱く感じてひりひりすることがありますので、温湿布はお風呂の前は早目にはがしてくださいね。
ほかに、ラベンダーやカモミールの精油成分は、脳の中にあるGABA(γ―アミノ酪酸)の受容体を元気にします。GABA受容体はリラックスしたり、眠りを誘発する神経ですので、イライラしたときや、あまりたくさん眠れない方は、このアロマをお部屋で炊いて、お休みされるととても良いと思われます。
受容体に関連しなくても、ユーカリやティーツリーの精油には殺菌効果があり、風邪ひき予防に最適です。このように、植物の精油(アロマオイル)もいろんな効果がありますので、ぜひお試しくださいね。