秋の野草

なかよしやっきょくさんの写真このところ、朝夕の気温がぐっと下がって秋めいてきました。昨日岡山県の美咲町というところにある棚田に薬草を見に行ってきたのですが、そこできれいに実ったホオズキをいただき、薬局に干しています。ドライフラワーにできるそうです。
後ろは夏の名残のグリーンカーテンですが、前にホオズキが飾られることでぐっと秋らしくなりました。
ホオズキの実は食べられることを前から聞いておりましたが、昨日初めて食べることができました。種がない、不思議なすっぱい果実という感じで、思ったよりとてもおいしかったのでびっくりでした。ホオズキは根と全草を乾燥して薬用にできるそうで、昔から、咳止め、解熱、利尿剤として使われていたようです。ただ、妊婦さんには堕胎の作用が出るようで、使用できません。
棚田周辺には、クズ、オミナエシ、ハギなどの「秋の七草」の野草が見られました。秋の七草にはほかに、ススキ、フジバカマ、キキョウ、ナデシコがあります。それぞれが食用もしくは薬草として使用されてきたものです。クズの花は葛酒にして使われます。肝機能の改善効果があるそうで、根は良質なでんぷんを含むのでくず湯や葛根湯に使用されています。オミナエシは全草を乾燥させて煎じることで鎮静、消炎作用が、ハギは女性特有ののぼせ症状などに良いそうです。フジバカマはつぼみのころに全草を乾燥させ、利尿、黄疸、通経に使われるそうです。キキョウは咳止めなど、ナデシコは通経、消炎、利尿などに使えるそうです。身近な植物ですので、少し探してみるのも楽しいと思います。
秋の七草の写真はこちらのページにたくさん載っていました。