
週末は雨と聞いていますので、きっと来週には葉っぱが勢いよく出てくるでしょう。
今日は、テレビでよく見かけるようになった、COPD(慢性閉塞性肺疾患)についてお話しします。
COPDの患者さんが増えてきました。
COPDとは、主にたばこが原因で、体に有害な微粒子を長年にわたり吸い続けることで、気管支や肺で炎症が起き、それぞれの細胞が固くなり、伸び縮みしてくれないので、息を吸ったり吐いたりしにくくなる病気です。
息切れ、咳、痰が主な症状です。
進行しますので、ガス交換をする肺胞という組織が壊れてしまい、最終的には酸素が体にいきわたらなくなり、大変苦しく、酸素マスクをつけないといけなくなります。
風邪をひいたり、汚染された空気中にいたりすると、急激に悪化するようです。
タバコ病という名前もあるようです。
長年タバコを続けている人は、まずCOPDを疑わないといけません。息切れしやすくなっていませんか?
昔のように階段が駆け上がれないのは、歳のせいだと思っていませんか?
いったん肺が固くなってしまったら、やめたからといってすぐには治りません。
酸素吸入をしたり、気管支を広げる薬を飲んだり…。
気管支を広げる薬は、貼り薬や、吸入薬などいろいろありますが、副作用が伴います。
動悸が主な副作用。
でもその薬をやめると体の酸素が足りなくなります。
この時期、花粉をはじめ、黄砂やPM2.5などが飛び交います。
COPDの患者さんが、花粉症だと、大体咳が止まりません。
それでも、いくら言っても、タバコを止められないのは、いったいなぜなんでしょうね。
このたびの薬価改定で、お薬は安くなっています。
しかし、介護は高くなっています。
ガンにならなくても、COPDが悪化したら、色んな病気を併発することが多いので、介護が必要になります。
介護にお金を取られるようになってしまう前に、健康な肺機能を取り戻してもらいたいのは、薬剤師の願い、というよりも、家族の方々みなさんの願いではないでしょうか。
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