春がやってきて、薬局の花壇の水仙も終わり、カタバミ、シロタエギク、ローズマリーが伸び放題だったのでカットして、新しいお花を植えました。写真では見えにくいですが、右の方に朱色のキンギョソウ、手前にレモンスライス、奥の植木鉢には芝桜等を植えました。そのうち朝顔を植えてグリーンカーテンを作ります。ローズマリーをカットすると強い香りがします。ローズマリーはアロマオイルでもよく使用されますが、集中力を高める作用がありますので、お勉強の時に刺しておくといいかもしれません。西洋のハーブは割とそのように効能が知られていますが、日本のハーブ、野草についても少し効果をお話したいと思います。
写真の花壇の左下に黄色い花が写っていると思います。あれはタンポポです。最近、タンポポコーヒーが出てくるカフェも増えてきましたが、皆さんご存じだったでしょうか。タンポポコーヒーは、タンポポの根を細かく切って干して炒って煎じたものになります。タンポポ茶というのもあるのですが、タンポポ茶は全草を干して、カットして煎じたものです。
タンポポ茶は古くから催乳薬や胃薬として親しまれてきました。また、利尿剤としても使われます。タンポポはイソフラボンを多く含みます。イソフラボンは大豆にも多く含まれる成分として有名です。女性ホルモンの働きを助ける成分です。なので、女性の生理不順や、催乳、更年期障害にも効果が期待されます。
また胃薬にもなりますので食事の時にお茶を作って飲まれるのもいいですね。
おうちの周りに生えているタンポポ、他人の土地でない、犬の散歩道でもない、除草剤や殺虫剤がかかっている心配がないものを選んで、根っこから掘り起こしてみてください。タンポポの根は1mもあり、栄養が豊富です。きれいに洗ってきんぴらみたいにして食べていただいてもいいです。今は葉っぱをサラダにしたり、普通のお野菜と同じようにして食べていただくこともできます。
タンポポの全草をきれいに洗って干していただいて(干している間につぼみは開花し、穂までできてしまいます。すごい生命力!)カットして、煎じてお茶として飲んでみてくださいね。