浸水被害は消毒を

なかよしやっきょくさんの写真経験したことのない雨に見舞われた岡山県です。なかよし薬局は吉宗川という川の横に建っているのですが、運よく氾濫もなく、上の方にある池も決壊しそうになりながら、ならず。今のところはありがたいことに通常営業できております。
写真は今朝見かけた自衛隊の車です。私は阪神淡路大震災を西宮で経験しておりますので、あの時の隊員の皆さんの働きを思い出し、温かい気持ちになりました。ほかにも愛知県から来てくれている自衛隊の車も見かけました。ボランティアの方もたくさん遠方から来てくださっているとのこと。全国からの助けが集まっていることに感動しました。患者さんとの会話は「雨は大丈夫でしたか?」から始まります。「大丈夫だった」「避難したが大丈夫だったので帰れた」「床下浸水した」「床上浸水した」様々な話を聞きます。
床下浸水した方に、「床下を乾燥させないとカビやシロアリがやってきますね。大変ですが、しっかり扇風機などを使って…」とお話すると、「いや、うちみてえなんが大変じゃ言うとったらおえんじゃろ。もっと大変な人ようけおるんじゃけん。」と言われました。日本人らしい言葉です。でもこれからが大変なのですから、みんなにちゃんと助けを求めて、一人でできない家のケアを、これから増えるであろうボランティアの皆さんと一緒に遂行してもらいたいと思いました。せっかく水害に負けず建っていた家が白アリやカビでダメになってはもったいないです。 

床上浸水の方も、家の片づけは大変ですが、最後まで頑張りましょう。それからしっかりと消毒もしましょう。一人で大変な時はボランティアセンターなどと連絡を取ってしっかりと手伝ってもらわれてはいかがでしょうか。遠慮していては、皆さんが疲れてしまうだけです。被害に遭った地域の人・ボランティアの皆さんで助け合って、これまでよりも元気に、みんなと仲良く、良い街に生まれ変わることを祈ります。
消毒について、手指、床上・屋内、床下・屋外には塩化ベンザルコニウムという消毒薬が奨励されています。また、食器・衣類は次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤でも可)が奨励されています。それを薄めて使用してください。ただし、もしかすると薬局・薬店で品薄になっている可能性もあります。電話で問い合わせをしてから購入してくださいね。