野菜のアントシアニン 

なかよしやっきょくさんの写真10日に、避難所になっている小学校で、イベントを行いました。なかよし薬局では、ときどき学童保育などで子どもたちと一緒にお野菜や果物を使った実験をしています。

被災地にはいつも、二日に1度くらいのペースで物資を運んでいますが、物資のほうは少しずつ落ち着いて、あまり頻繁に購入して運ぶことが無くなってきたように思います。

なので、この度はそろそろ心のケアのほうに回りたいなと思いまして、子どもたちの笑顔を増やしたくなりました。それで、校長先生にお願いして実験をさせていただきました。倉敷市の薬剤師会の皆さん、有志のお友達がお手伝いをしてくださいました。子どもたちは一生懸命話を聞いてくれて、実験もばっちり成功させていました。野菜で実験ができることを知って、「ママと一緒におうちでもする」と言ってくれたり、「きれいな色の液を持って帰りたい」と言ってスポイトに入れて持って帰ったり。みんなが「先生!」「先生!」と言ってキラキラした目を見せてくれて、私は幸せでした。
さて、今回実験で使用したお野菜の成分は「アントシアニン」です。アントシアニンは、一番有名なのはブルーベリーかもしれません。「目の疲れにとてもよく効く」と言われているのはご存知でしょうか。アントシアニンはほかにも「老化予防に良い」「コレステロールを下げる」などいろいろの作用が知られています。それを含む植物によって効果は違ってきます。でも基本的な構造から、活性酸素を除去する作用があるように思います。活性酸素は老化をはじめ、様々な病気の根源と言われていますので、アントシアニンを含む食べ物をしっかり食べたいですよね。

アントシアニンは食べ物だと紫いろのものが多いです。ブルーベリーのほかに、紫キャベツ、赤玉ねぎ、赤ジソ、おナス、紫じゃなくて黒いけど黒豆、赤いけどいちご、などなど。色のついたところをゆでると水の中にその色が出てきます。今回の実験では、それを酸性のお酢の中に入れたり、アルカリ性の石けん水に入れたりすると、色が変わるのを確認しました。家にある材料で簡単にでき、て思ったより鮮やかな赤や青などの色に変色しますので、ぜひおうちでやってみてくださいね。