薬局のすぐ近くの郵便局の前の植え込みに、カラスビシャクを見つけました。見えますか?カランコエなどの中に、ひょろっと長い緑の花を出しています。里芋の仲間ですが、面白い花を付けますね。カラスビシャクって、薬草なんですよ。


根っこ(芋のような球茎の皮を取って干したもの)が半夏(ハンゲ)という生薬になります。効能は、去痰、鎮吐、鎮静、利尿などがあります。
ちょうど今頃、半夏生のころに収穫しますので、半夏という名前が付いたようです。


山に行くと、大きな、よく似た花をつけるマムシグサと呼ばれる植物があるのですが、それは毒草ですから触らないようにしましょう。

さて、風邪をひいたとき、抗生物質をもらって帰る人ともらって帰らない人がいます。よく、窓口で「あら?風邪なのに抗生物質が出てないの?」と言われることがあります。
抗生物質は風邪には効きませんよ、と答えます。

抗生物質で一番有名なのは、最初に発見された、ペニシリンかもしれませんね。カビが作る抗生物質で、たまたま細菌を培養していた培地にカビが生えて、カビの近くには細菌が増殖しなかったから発見された成分です。1928年の話です。
ペニシリンが抑えたのは、細菌であってウイルスではありません。風邪はウイルスが原因で起きる病気で、抗生物質は風邪には効きません。

 でもなぜ風邪引きでも抗生物質を出される人がいるのでしょうか。それは、風邪をひいているだけではなく、風邪による抵抗力の低下で、二次感染として細菌が体の中で増えていることが確認された人なのです。


 むやみに抗生物質を飲んで中途半端に辞めてしまうと、その人の体の中で抗生物質が効かなくなった細菌が増えてしまいます。それを耐性菌と言います。いま、その耐性菌が増えてしまって問題になっているので、抗生物質をむやみに欲しがらないように、気を付けてくださいね。