血糖値下がりすぎの話


今回は野草ではないのですが、丑の日にちなんでウナギです。ウナギにはたくさんの脂溶性ビタミン(特にA・D・E)が含まれていて、夏バテの体によく効いてくれます。
 写真は私の実家近くの魚屋さんのものですので、関西風の腹開き尾頭付きです。岡山では背開きだから頭が無いんですよね。
 ウナギには山椒をかける人が多いと思います。山椒には臭み消し、消化促進などウナギとの相性ピッタリな効能があります。
ただ、スーパーなどの丑の日で売れ残ったウナギの大量廃棄が問題になっています。フードロスの観点から、そこはいつも胸が痛みます。

 さて、前回、高齢者の低血圧は危険だから夏場は血圧の下がりすぎに気を付けるようにお願いいたしました。今度は血糖値についてお話したいと思います。低血糖になると脳に糖が回りませんので脳の動きも悪くなりますし、脳細胞にも悪影響が出ます。皆さんのHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の値はどれくらいですか?

HbA1cは過去1か月間の血糖値の高さを表す指標です。正常値は5.2未満(NGSPでは5.6%未満)と言われています。
 
一般の人は治療しなくていいのは「7.0%未満」ですが、高齢者では、健康状態や使用している薬の種類、認知症などの程度に応じて、目標となるHbA1c値が「7.0%未満」「7.5%未満」「8.0%未満」「8.5%未満」のいずれかになります。

 高齢な方が血糖値を下げるお薬を飲んでいる場合、低血糖を引き起こすことが多くなります。また、HbA1cが高い場合も、逆に6%未満の場合も、脳卒中の率が高くなるらしく、注意が必要です。
 血糖値は若いうちはなるべく上がらないように気を付けて、高齢になったら逆に下がりすぎも気にしないといけません。難しいですが、食養生大切ですので頑張りましょう!