ザ・インフルエンザ

先月下旬から一度暖かくなりましたが、おかしいですね、また一気に冬に逆戻りです。
風邪を引いた患者さんもちらほらと。

しかし薬局前の桜の木を見ると、写真のように花の芽が膨らんできています。
春近しですね~♪

そんな折、少しずつ発症件数が減ってきているインフルエンザですが、いまだに学級閉鎖等の話題が聞こえてきます。
今の患者様の型について詳細は存じませんが、B型のインフルエンザは少し遅れて流行します。

というわけで、今回はインフルエンザの型についてお話しします。
インフルエンザには、A、B、Cの三つの型があります。C型って聞いたことない方も多いと思いますが、幼いうちに感染し、風邪のような感じの症状で、流行することがないので、ほぼ話題になりません。

さて、型は、ウイルス粒子上の突起の違い、中のたんぱく質の違いによって分けられます。

A型は鳥や哺乳類にも感染し、時折、豚から人、まれに、鳥から人へと感染し、話題になることがあります。2009年秋からの新型インフルエンザの大流行も、A型でした。「豚インフルエンザ」と騒がれた記憶がおありの方も多いと思います。
また、A型はたびたび突然変異を起こすので、たくさんの種類が存在します。「H○N○型」にあらわされる通りです。
また、以前のタイプで免疫があっても新しいタイプに感染すると免疫が機能せず発症してしまうので、大流行を引き起こしやすいのです。

B型とC型は人にしか感染しません。

B型はA型に比べて変異速度が遅く、免疫が有効な場合が多いのでA型ほどの大流行はありませんが、毎年小さく流行します。症状もA型に比べると穏やかで、どちらかといえば下痢などの消化器症状が出やすい傾向があります。

C型に至ってはほとんど変異しないので、幼少期に感染して免疫を獲得すると一生かからない場合も多いそうです。

現在、病院で接種できるワクチンは、A型とB型の予想される型を混合したものです。しかし、あくまで予想ですので、大幅に型の違うものが流行してしまうと感染します。
出もワクチンを接種していない人に比べると症状が軽く済む場合も多いので、ワクチンはお勧めです。

とはいうものの、今シーズンの流行はそろそろ終わりではないかと考えられます。
また来シーズン前、今年の秋ごろの接種をお考えくださいね。
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