おくすり手帳、お持ちですか?…なぜ聞かれるのでしょう。

週末のたびにお天気が崩れている、岡山です。
先週末も、雨が降ったり、冷たい風が吹いたりで、風邪をひいた方もいらっしゃいました。
今週の土日も、今のところ天気予報では曇りマークで、日曜は少し気温も下がっておりますので、皆様ご自愛くださいませ。写真の胡蝶蘭が、いま、薬局の中で綺麗に咲いてくれています。
3年前の開局当初、お祝いに頂いた蘭なのですが、私たちは上手に育てられないため、欲しいと言われた近隣の病院の看護師さんに差し上げておりました。

現在その看護師さんは退職されているのですが、株分けをして、毎年、つぼみをつけた蘭を薬局に持って来てくれます。
有り難いことですね。
こんな風に、温かい気持ちを分けて下さる方があると、私たちには本当に励みになります。

さて、今日はお薬手帳についてのお話です。
調剤薬局に行くと、「お薬手帳持っておられますか?」って聞かれた経験のある方が多いと思います。

「薬の手帳、面倒だし、かばんでかさばって重いし、なぜそんなものがいるの?」
と聞かれたこともあります。
「この手帳の中には、いつ、何日分、どのような薬が出されているかが記載されています。なので、他の医療機関に行った時にこの手帳があれば、重複しないように、相互作用が出ないように、チェックしてもらえるのです。救急車で運ばれることもあるかもしれませんし、歯医者さんや、眼科等に行くことがあっても、持って行って下さい。」
とお話しします。確かに、面倒でかさばりますので、現在はスマホのアプリやカード等のICチップに情報を入れる動きも見られますが、全国的な広がりが出来ていないため、正式なお薬手帳としてそれらが認められていません。
早く普及すると良いなと思う今日この頃です。

また、
「○○病院の前の△△薬局の手帳は持っているけど、ここの手帳は持ってないわ。」と言われる方もあります。
それは使い方が違います。
他で貰っている薬が記載されているものこそが、われわれ医療機関の必要とする手帳ですから、各自、一冊だけ、手帳を持って下さるようにお願いします。

実は、このお薬手帳の存在が大きく認められたことがありました。
東日本大震災の後、避難された方が持病の薬を貰う為に、避難所を回る薬剤師におくすり手帳を見せてくれました。
避難先で、手持ちの薬もなくなり、医院も被災し、主治医も避難して、かかりつけの病院に行くことが出来ず、自分の飲んでいる薬が正確に言えない場合、通常は、また別の病院を受診して、検査をして、薬を出してもらう、という手順を踏まなくていはなりません。
あの状況で、それは非常に困難なことでした。
でも手帳を見て、薬剤師が連絡の取れる医師に「○○さんの貰っている薬は△△と□□ですが、うちに△△はあっても□□の在庫がありません。でも在庫のある薬の中では○△が似ているので、このお薬を処方して下さい。」と伝えることが出来たのです。
限られた備蓄の薬の中でも、薬の手帳があれば、患者さんに合ったお薬を薬剤師が確認し、手渡し、安心してもらうことが出来たのです。
ただし、これは震災時のお話です。通常はこういう処方のされ方は許されておりませんので、ご了承ください。

「他の病院には行かないから要らない。」「薬の名前を自分で言えるから手帳いらない。」

と言われる方には、「わかりました。」とお渡ししていません。
でも救急の場合や、ご自身が意識を失っている時は、どうなのかなあとも思います。

手帳、確かにかさばりますよね。
難しいところですが、特に、持病があり、ずっとお薬を飲んでおられる方には、是非、持っておいていただきたいと思います。
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