カエルの王子様。眠れていますか?この季節。

朝、薬局に入ろうと、裏口のドアノブに手をかけようとすると、びっくり。カエルの王子様が鎮座されてました。
雨の季節ですね。
恐る恐る、王子のいないところをもってノブを回転させましたが、なんと、王子はちゃんと自分が上になるようにゆっくり移動します。
この堂々たる所作、きっと本物の王子だったのでしょう。
全然逃げずに、最後までドアノブにいらっしゃいました。さて、この季節、夜眠れなくなる方がいらっしゃいます。
「こんなに眠れなくなることなんかなかったのに」、「疲れているのに眠れない」、「体調が悪くて眠れない」といったことで、
新たに睡眠薬を処方されたり、睡眠薬をもともと処方されている方も、追加で処方されたり、少し安定剤や睡眠薬が処方される量が増えています。

季節的なものもあるでしょう。もしかしたらカエルの鳴き声が大きくて眠れない方も?
介護されている方も、「昼夜逆転してしまって、私が倒れそうよ。」と言いながら、患者様の睡眠薬を持って帰られるケースもあります。

現在は、超短時間型と呼ばれる睡眠薬があります。入眠時のみ、2~3時間だけ効果を発揮するもの。
寝つきの悪い方にはこちらが使用されます。
次は短時間型、こちらも入眠障害に使用されます。
ほかに、夜中に目が覚める、「中途覚醒」や、朝早くに目が覚めてしまう「早朝覚醒」と呼ばれる睡眠障害があります。そういった方には中、長時間作用型の睡眠薬が使用されます。
こういった睡眠薬は、昔に比べて、安全性も高くなり、気軽に処方されるお薬になりましたが、「急性狭角緑内障」という緑内障の患者様には失明の危険性が高くなりますので、使用できません。
超短時間でも、よく効く人は朝起きたときにまだぼんやりすることがあります。
初めて睡眠薬を使用するときは、一番容量の少ないものから処方されることが多いと思います。
「くせになる」といわれますが、実際そうです。長期間飲んだ後、急にやめると「反跳性不眠」といって、前より眠れなくなることがあります。
でも、恐れずに、先ずちゃんと眠ることが大事ですから、くせになったと思っても、少しずつ減らして、もとの体に戻しますので、安心してください。

さて、最近、体内時計という言葉をよく耳にすることがあります。
夜は寝る時間なのに、昼間は起きておく時間なのに、体内時計がくるってしまって、寝る時間に眠れなくなることがあります。
そういえば、今は地球の裏側でワールドカップサッカーが行われていますので、テレビ中継を楽しむあまり、体内時計が狂う方もいらっしゃるかもしれません。

そんな方には、体内時計をリセットするお薬があります。
毎晩、眠る信号を脳に送る物質があるのですが、その働きを助ける薬です。
それを毎晩飲むことで、直してくれます。
睡眠薬とは少しニュアンスが違います。
緑内障でも安心して飲めますし、反跳性不眠もありません。
「もしかして、体内時計、狂ってるかな」と心配な方、
まずはドクターに聞いてみるのもいいかもしれませんね。
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