中性脂肪の季節です!

台風も過ぎ去り、気温も低くなり、秋らしくなりましたね。
写真は薬局近くのバイパスから見上げた空です。晴れの国岡山の、今日の青空はずっと眺めていたくなるほどすがすがしいです。今、薬局周辺は稲刈りのラッシュです。新米の季節、ご飯がおいしい季節ですね。秋は運動の秋、読書の秋、そして食欲の秋です。

これから増えてくるのが、中性脂肪が増えてしまって、悩まれる方。
中性脂肪って、何を食べたら上がってくると思いますか?
脂肪っていうぐらいだから、脂たっぷりのお肉?揚げ物?…実は一番中性脂肪をあげるのに貢献する食べ物は、甘いものです。そしてその次が炭水化物。動物性の脂肪も、やはりあげます。
甘いものには果物も含まれます。炭水化物とは、麦(パンや麺も含まれます)、米などの穀類、そして芋類。
以前のブログでもお話しておりますが、もう一度。

食べものが消化されて、消化管から糖が吸収されていきます。炭水化物は、糖がいくつも鎖状につながってできていますが、その鎖を切っていく酵素が、消化管には存在します。切れた糖類が消化管から血液中に入っていきます。
血糖値が上がったことを感じ取ると、すい臓からインシュリンが放出されます。インシュリンは血液中の糖類を細胞の中に入りやすくする働きをします。そうやって血糖値を下げるのですね。
運動をしたりして、その糖類を消費していけばいいのですが、間に合わなくて、その量が過剰になると、細胞の中にたまった糖類が脂肪に変わります。そうやって生まれるものが中性脂肪です。

中性脂肪は血液中では血管のつまりや老化の原因になります。下げておかないといけないですね。だから、継続してとても高い値を示す方にはお薬が処方されます。
中性脂肪のお薬は、中性脂肪の合成を邪魔したり、消費するのを助けたりする作用を持っています。でもお薬には副作用が出ることがありますので、出来るだけ飲みたくないですよね。

インシュリンは、必要なホルモンですが、あまり出てくると、中性脂肪が上がったり、肥満につながったりします。食べ物によってインシュリンの分泌量は変わってきます。インシュリンの出やすさの指標としてGI値というのがあります。ブドウ糖を100としてほかの食べ物を計算したものです。
GI値の低い食べ物を優先的に食べる、高い食べ物と一緒に食べると抑えらえるなど、色々と工夫するのに便利な表になると思います。
GI値の一覧表のリンクをつけておきますが測定の仕方によって異なりますので、このリンクを100%信じる必要はありません。

しかし、大体の傾向は似通っていますので、ご参考になさってくださいね。
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