続ける薬と、続けなくて良い薬。

今日はときおり強い雨が落ちてくる、肌寒い岡山です。
薬局の前の桜並木も紅葉し、ずいぶん少なくなっています。秋雨に塗れる、桜の赤い葉、グレーの背景に映えます。今日のお話は、続ける薬と止める薬。
このところ気温の変動とともに血圧の変動が伴っている患者様が増えてきました。
寒くなると血圧の薬が増える方がちらほら。夏場は血圧の薬が減ったり、飲まなくてよくなる方が多くいらっしゃいます。気温が上がると血管が拡張するため、血圧が下がりやすいのです。
ご存知の方が多いと思うのですが、血圧など生活習慣病の薬は往々にして簡単にはやめられません。
血圧の薬にも、強い薬、弱い薬、効き方の違う薬が色々あります。

血圧がもともと非常に高くて、強い薬を飲んでいてもなかなか下がらなかった方が、夏場に「正常値になったから」と止めてしまうと、薬で下げられていた血圧がまた、ポーンと高くなります。自覚症状は無い場合が多いです。

そしてこの寒い季節がめぐってきた時、何が起きるでしょうか。
血圧は日内変動をします。
その日のうちに上がったり下がったりします。

激しい運動をしたり疲れたりすると上がりますが、一番危険な時間帯は、明け方です。眠っているにもかかわらず、明け方の血圧はなぜか高くなるのです。
その時間帯に、救急車を呼ばないといけない事が起こる割合が多いのです。
ここまでは血圧の薬についてお話しましたが、改善がみられた場合、だんだん薬の量を減らして、非常に弱い薬にしてから、お薬とお別れできますから、自己判断でやめてはいけませんよ。

勝手にやめていいお薬もあります。それはたいがい頓服で出されます。
「痛かったら飲んで下さいね」
「胸やけしたら飲んで下さいね」などなど。

風邪薬はどうでしょうか。市販の総合感冒薬や、それに準ずる医療用医薬品は、元気になったらやめても大丈夫です。

抗生物質は??これについては賛否両論ですが、私は「腫れが治まっても(元気になっても)最後まで飲んで下さい」と言います。
なぜかというと、
「耐性菌」って聞いたことがありますか?
バイ菌は、完全にやっつけておかないと、「耐性」という、薬に耐えられる強さを身につけて生き延びます。今度その菌が増えて病気になった時、同じ薬や似た薬を飲んでも、効かないのです。

中途半端な抗生物質の使用が、現在の耐性菌問題を引き起こしていると考えられています。
私としては、出来るだけ忘れずに最後まで飲んで頂きたいと思っています。…ただし、副作用が出たら中止して下さい。

薬を増やさないためにも、勝手に薬をやめないことが大切。
それが薬から離れられる早道だと思っています。

でも一番大切なことは、生活習慣病は生活習慣が原因で病気になっているということです。運動をする癖をつけたり、減塩生活をしたり、体重を減らしたり、嗜好を変えたり、まずはそこですから、
「薬を飲んでいるから安心」という考えで漫然と飲み続けないようにして下さいね。
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