インフルエンザ薬の、お話。

薬局の前の桜の紅葉を付けた枝から透けて見える青空、秋の終わりを感じる澄んだ空気が通り抜けていきます。
すんだ空気、乾燥した空気と言えば、乾いた空気が大好きなウイルスを思い出します。職業病ですね。
ウイルスと聞いたら、ニュースをにぎわせているエボラ出血熱やデング熱を思い出されるかもしれませんが、今回は身近なところから。インフルエンザワクチンの接種が始まっています。大人は1回、子どもは2回。
連日、肩を押さえて「ワクチン打ってもろうたんじゃ(もらったんだ)」と言ってお越しになる患者様がたくさん。
過去に、インフルエンザウイルスについて、そしてインフルエンザワクチンについて、お話しておりますのでご参照ください。

今年の流行は少し早いような?早めのワクチン接種をお勧めします。今回のワクチンには、2009年に流行した豚インフルエンザも含まれているようです。

インフルエンザのお薬について、今回は少しお話ししましょう。

前回のブログでインフルエンザのような風邪に使用する漢方があるとお話ししましたね。麻黄湯と呼ばれるものです。番号にして27番。
飲むと鼻から頭がすっきりしてきて汗が出てきます。
汗がたくさん出てきて、熱が下がります。西洋薬が苦手な方でも、効き目がしっかりしているので、早く治りたい方にはおすすめです。西洋薬とも併用できます。

西洋薬で一番有名なインフルエンザ薬は「タミフル」でしょう。
タミフルは子どもの「異常行動」が問題となり、一時期色々と報道されましたが、インフルエンザウイルスそのものが持つ、子どもが発症しやすいインフルエンザ脳症の症状と区別がつきにくく、タミフルと異常行動の因果関係はいまだに明らかではありません。
なので、現在も10代の患者への使用は制限されています。

その次に有名なのは「リレンザ」でしょうか。こちらはタミフルのように飲むのではなく、吸い込むタイプのお薬です。
両方5日間続けることで、ウイルスを早く消滅させ、熱も下がり、流行の原因となる、ウイルスの体外排出も減らします。

吸入のお薬で一回で終わり、のお薬もあります。
「イナビル」と言う名前です。
一回吸入するだけで、気管支や肺にとどまり、ウイルスを減少させます。
なかよし薬局でも患者様にこのお薬をお渡ししますが、実際に薬局で吸入を済ませていただく方がほとんどです。

ほかにも点滴で注射する「ラピアクタ」というお薬もあります。吸入や服薬が困難の場合には、便利ですよね。

これらすべて、「ノイラミニダーゼ阻害薬」というお薬です。詳しい説明は省きますが、ウイルスが増殖して次々細胞を破壊していくのを抑える薬になります。増えることができないウイルスは減少するのみ。
そうして有効性を発揮します。

どのお薬が良いかと考える前に、先ず予防。
元気な体作り、食事、睡眠が一番大事です。
寒くて乾燥するこの季節、ご自愛ください。
http://ift.tt/1i9KWZ3

コメントを残す