
2015年がスタートして、はや一週間です。皆様お正月は何もなくお過ごしでしたでしょうか。
海外のメディアでは、日本でおもちをのどに詰まらせて救急車で運ばれる人がたくさんいるというニュースが話題になっていたようです。毎年、お餅は話題になりますね。
それにしても、寒い元旦を迎えられた方、たくさんいらっしゃったのではないでしょうか。それにより風邪やインフルエンザになる方も大勢いらっしゃったと思います。
なかよし薬局は4日の休日当番から業務を開始致しました。
休日当番の日は驚くほどのインフルエンザ患者様であふれかえりました。このたびは、インフルエンザ患者様、およびご家族の方よりよく質問された内容についてお話ししたいと思います。
まずは、出席停止期間について。
学校保健安全法では、現在、「解熱後2日」、「発症後5日を経過」の出席停止期間が定められています。
幼稚園児については、解熱後の停止期間も3日となりました。
発症というのは高い熱の出た日のことです。
たとえば、本日、1月7日に高熱が出た場合、本日は0日目。
熱が明日(8日)下がったとしても、7+5の12日まで休みますので、13日まで学校には行けません。また、熱がなかなか下がらなくて、12日に下がったとしたら、12+2の14日からの登校となります。
これまでは解熱後2日という規定だけだったのですが、最近のインフルエンザ薬は非常に効きが速いため、熱がすぐに下がります。
しかし、インフルエンザウイルスは5日間患者の体から排出され続けますので、集団感染を防ぐため、そのような措置が取られたというわけです。
だいたいの学校がインフルエンザに関して「治癒証明」を医師から貰って登校するようにと定めていると思います。
熱が下がって元気なお子様を家に閉じ込めるのは、大変な作業なのですが、それに従って、お休み下さいますように。
それから、患者様ご本人に「仕事はいつから行けるのか」と質問されるのですが、お仕事に関する法的規定は実はございません。
学校保健法に準ずる形でウイルスが体から出ている間はお控え頂くのが一番ですが、「上司の方と相談して下さい」とお伝えするようにしています。
社内で出勤停止期間というのは結構決まっているところが多いと聞きます。たとえ家族が発症した場合でも、1週間は出勤してはいけないとか、学校保健安全法に準ずるとか、色々あると思いますので、そこは、会社の規定に従って下さい。
インフルエンザは感染力が非常に強く、喘息がもともとあったり、体力があまりない方は重症化しやすいため、そんな方に感染させてはおおごとです。ご自身や家族が感染した場合は、よくよく考えてお休みいただきますようにお願い申し上げます。
インフルエンザの薬は数日分処方される場合があります。それを最後まで飲む(吸入する)必要はあるのかと聞かれることがあります。
答えは『はい』です。先ほど述べました通り、インフルエンザウイルスは体の中に長い間とどまっています。そして、中途半端に服薬をやめると残ったウイルスが「薬物耐性ウイルス」として強くなって感染を広げることがあります。
なので最後まで服薬するのを忘れないでください。
何を食べたらいいのかと聞かれますが、風邪の時と同じです。
水分多めで、消化のよいものを食べるようになさってください。
それから、幼児の方から10代の患者様や家族の方には必ず伝えていることがあります。
「異常行動」についてです。
インフルエンザウイルスはもともと脳に作用することがあります。
幻覚や幻聴、異常行動が起きることがあります。
その際、周りの方は落ち着いて行動して下さい。
つじつまが合わないこと、現実的ではないことを話されても、そこで「そんなわけはない!」「黙って寝ていなさい!」等言わずに、「そうなのね。」と優しく聞いてあげて下さい。
しかしもし外やベランダに飛び出るようなことがあれば強く止めてあげて下さい。
これらの事は、本人はほとんどの場合記憶しておりません。
驚かずに、そういうものだと思って対応して下さいね。.
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