風邪・インフルエンザ後の長引く体調不良…

岡山では寒い日が続いています。
うっすら曇って冬の空。このあたりはほとんど雪が積もることはないのですが、岡山県でも北の方へ行くと、豪雪地帯となり、スキー場も設置されています。薬局の近くを鳥取まで続く国道が通っているのですが、北から降りてくる車の積雪状態に驚くことがあります。そんな寒い中でも、薬局の花壇のパンジーは可愛い花を開きます。寒い時も、体内の水分に栄養をたくさんふくませ、ゆっくり動かすことで凍結せず、ちゃんとつぼみを付けることができるのですね。素晴らしいです。

岡山県も、全国のニュースにもれず、インフルエンザ患者数が急上昇しています。なかよし薬局にも多数のインフルエンザ患者様がお越しでしたが、その後、
「ヘルペスが出た」「咳が止まらなくなった」と言って、患者様がまたお越しです。
インフルエンザではなくとも風邪が長引いでしまったり、別の病気を併発してしまうことはよくあります。
今回はそのお話をしたいと思います。

口唇ヘルペスは、熱の花とも呼ばれますね。
風邪やインフルエンザで高熱が出た後、口のまわりに鮮やかな赤い発疹。そして痛い。ヘルペスウイルスは、普段ヒト(感染歴のある方の場合です)の神経細胞に潜んでいて、免疫力が低下した時に一気に増殖し、ヘルペスを起こします。
口唇ヘルペスのみならず、帯状疱疹なども引き起こしますので、重症化すると大変です。…お薬代も大変高額です。

風邪の最高の薬は何でしょうか。静養です。近頃のインフルエンザ薬は大変優秀で、すぐに元気になります。外に出られないとはいえども、家の中でパソコンを眺めて仕事をしたり、家事を頑張ったり、そういったことをしていると、体力が回復しません。
体力が回復しないと、免疫力もアップしませんから、ウイルスが消えません。また、荒れた粘膜から別のウイルスや病原性細菌が入ってきて複雑な風邪をひいたり、敗血症や肺炎になってしまったりすることがあります。こうなったら入院です。
さらに最近話題になっているのは、隙間だらけの粘膜からアレルギー物質も侵入しやすくなることです。
風邪から起こる「せき喘息」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
粘膜から侵入したアレルゲンが引き起こすせきです。風邪はもう治ってもいい頃なのに、激しい咳だけが残ってしまう。
せきどめで対応しきれない方には、アレルギーを押さえたり、気管支を拡張する吸入薬や貼り薬を処方されることがあります。
それも怠ると、本当に喘息になってしまいます。
もともとアレルギー体質のかたは要注意です。風邪をひいたら動けるからと言って動かずに、ちゃんと休むようにしてくださいね。
粘膜、お大事に。
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