ウイルス、流行ってます。

P1000336

ノロウイルス、インフルエンザウイルス、最近よく耳にします。

本日は「検査の季節」の話題はお休みして、ウイルスについてお話します。

「ノロ」も「インフルエンザ」も猛威をふるっておりますが、一番多いのは「風邪」でしょうか。風邪もウイルスで感染します。

「ロタ」ウイルスも近頃、有名です。

なぜ、ウイルスによる疾患は冬に、流行するのでしょうか。

逆に細菌(O157、黄色ブドウ球菌、などなど)や真菌(みずむし)の感染症からお話しますと、いづれも、低温、低湿は苦手です。なので、細菌性食中毒や疾患は、冬の間、影をひそめることがあります。

もちろん、エアコンが普及した世の中ですので、油断大敵ですよ。

ウイルスは、低温にも強く、湿気が苦手な傾向があります。

人間はどうでしょうか。低温は、免疫力を低下させます。人間の白血球(免疫細胞)の活動が抑制されます。また、バリアである皮膚や粘膜が、冬の乾燥で、隙間が出来てきます。

ウイルスはとても小さく、風に乗って飛びやすいです。咳やくしゃみ、地面に落ちていたりドアについていたりしたものが、風で巻き上がって飛んできます。

それが隙間だらけの粘膜に付着すると、侵入します。鼻やのどの粘膜、食べ物に付着したウイルスなら腸の粘膜に、入ります。入っても白血球(免疫細胞)の力が弱いため、撃退しきれず、風邪をひいたり、インフルエンザになったり、嘔吐下痢をおこしたりするのです。

マスクをしましょうとよく言われます。

マスクは、ウイルスの吸入を防ぐ目的もありますが、鼻やのどを乾燥から守る役割もあります。また、すでに感染している人が、咳をしたりくしゃみをしたりしても、ウイルスが広範囲に飛ばないようにする役割もあります。さらに、安易に口元を手で触れることも防ぐので、ウイルスで汚染されたものを触っても簡単に口に付くことはないでしょう。

マスクの穴を通り抜ける小さいウイルスもありますし、隙間も空いていますので、吸入を防ぐ、という力がこの中では一番弱いかもしれませんが、残りの3つの役割を考えれば、やはりマスクはこの時期必需品といえるかもしれません。

写真のかわいいお雛様は患者様がおいて帰ってくださいました。この辺では、2月3日、節分が終わったらすぐに飾って、3月3日にしまうのだそうです。ちょっと早いですが、かわいいので、飾っています。

その隣にあるものは、ノロウイルスにも有効だということで新発売になった速乾性手指刷り込み式消毒剤です。

これからは、こういうタイプのものが公共施設などの入り口や、医療施設の各所に置かれる消毒剤として、主流になるのでしょうね。

 

 

コメントを残す