カラダにいいかも。油の話。

先週の投稿ではまだ7分咲きだった薬局前の桜でしたが、なんと今週はもう半分ぐらいの花が散ってしまいました。
週末から今朝までにかけての雨。残念ですが仕方ありません。
しかし、今日は風が吹くと薫る桜の香りが強く感じました。優しい香り、癒されます。
そういえば、今日は関東より東の地方で、雪が降り、桜と雪の幻想的なコラボレーションが随所で見られているようですね。
写真は、満開の時に撮影した桜並木です。薬局の赤いテントが小さく見えて、桜の根元の緑が若く美しいです。
さて、風も強い本日ですが、花粉症の方は少しピークを越えられたように感じます。今日は風邪や花粉症とは少し趣向の違うお話です。少し前に、テレビで話題沸騰となったココナッツオイル。今も気に入られてご使用の方も多いと思います。
ダイエットに良いんですよね。ほかにも、亜麻仁油、エゴマ油、ごま油、オリーブオイル、こういった油がダイエットに役立つといわれています。
油がダイエットにいいってどういうことでしょう?
今日はそんな体に良い油についてお話したいと思います。一番初めに健康に良いと話題になったのはオリーブオイルではないでしょうか。実は、オリーブオイルをたくさん食べるスペイン人やイタリア人の方たちは、その摂取量の割に、太っていないのです。おまけに陽気で明るい方が多い。アメリカでは肥満やドロドロ血、またはうつ病の原因ではないかと言われている「トランス脂肪酸」が摂取禁止になりましたが、
オリーブオイルにはトランス脂肪酸がほとんど含まれていません。
「オレイン酸」を多く含むオリーブオイルは、コレステロールを下げ、整腸作用もあるため、一日一定量の摂取がダイエットにつながるといわれています。安価で摂取しやすいのではないでしょうか。でも食べ過ぎには注意ですよ。
ごま油は古くからインドの古典医学「アーユルヴェーダ」で多く使用され、医学的な効果が認められています。ごま油ももちろんトランス脂肪酸をほとんど含まず、オリーブオイル同様「オレイン酸」をたくさん含みます。「リノール酸」も体に良い成分として有名です。そのほかにも、セサミンやゴマリグナンなど、コレステロール低下、血圧低下、抗ストレス作用などが知られている成分がたくさん含まれます。
亜麻仁油やエゴマ油は「αリノレン酸」という「オメガ3系」の油を非常に多く含みます。青魚に含まれるEPAやDHAも「オメガ3系」です。この油は、コレステロールを下げる作用も非常に強いのですが、血液循環を良くすることで脳を活性化することが出来たり、うつ病の予防になったりと、非常にありがたい効果が期待できます。他の油に比べて少量の毎日摂取で効果が期待できるところが特徴です。さて、これまでの4種類の油は、実は熱に弱いです。加熱することでその構造が壊れてしまって効果が減弱いたしますので、後から「かける」使用方法をお勧めします。特に弱いのは、エゴマ油、亜麻仁油です。ココナッツオイルは熱に強く、190度の加熱まで大丈夫です。なので、香りが強いからお料理に不向きでもクッキーなどの焼き菓子で使用できます。

ココナッツオイルに含まれる油は構造的に鎖が短く、代謝されやすいことが特徴です。なのですぐにエネルギーにかわってくれるため、脂肪として蓄積しにくいのが良い所ですね。その中に含まれる「ラウリン酸」は母乳にも含まれ、免疫効果の向上が期待できます。
また、ココナッツオイルはアルツハイマー予防に効果がある等の報告もあり、注目度がさらにアップしているわけです。

もっと詳しく書いていると長くなりすぎますのでこの程度にしておきますが、体に良い油がちゃんとあります。
上手くお付き合いして、健康的な生活を続けたいですね。

さて、文中に出てきた体に悪い油は・・・トランス脂肪酸。
ショートニング、マーガリンに多く含まれます。
お菓子の表示なども良くご覧になって、摂り過ぎには気をつけて下さいね。
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