検査値。一喜一憂するものとしないもの。

夏休みも後半戦に突入してまいりました。宿題について、そろそろお子様たちがそわそわしてくる時期かもしれません。懐かしいです。私は宿題を計画的にできませんでしたので、私にとって少し苦い思い出に浸る時期でございます。
写真は薬局の前の川によくやってくるアオサギです。びっくりするような声の持ち主ですが、首を長く伸ばしてじっとしている姿に見とれてしまいます。青い空がうつる穏やかな川で、ゆっくりと獲物を待っています。
今日は検査値についてお話します。毎日血圧を測っていらっしゃる方も多いでしょうし、健康診断を年に一回以上うけておられる方が多いと思います。血液検査をした場合、血糖値や、コレステロール値、その他もろもろの検査値を見て、判定がどうだったか、一喜一憂されているのではないでしょうか。
検査値は、一つの指標です。数値は正常範囲内に収まっているに越したことはありません。でも少しずれているからと言って気にしすぎないようにしてください。たまたま、その時高くなっていることもあります。血圧についていえばくしゃみをしただけで20mmHgくらいピョンと上がることもあります。
でも長期の指標を表すものもあります。たとえば、簡単なところでは肥満度があります。ほかに過去一か月の血糖値の指標となるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)や、腎機能そのものを表す血清のCr(クレアチニン)値など。その値が悪いときは、生活習慣や、普段飲んでいる薬などが原因で、ずっとその組織や臓器が調子が悪い状態が続いている場合が大いにあります。
健康診断で引っかかって、精密検査を言われた時も、悪いから引っかかったのではなく、悪いかどうか確認するために精密検査を受けましょうと言われることももちろんありますから、恐れずに精密検査を受けましょう。
個々の値について、不安があるようでしたら、是非ご相談くださいね。