皆様、先日も大きな台風がやってまいりましたが、ご無事でお過ごしでしょうか。岡山は直撃は免れましたが突風や大雨に見舞われました。
薬局は風で植木鉢が倒された程度で、被害はありませんでした。本日も写真のように虫たちが集っています。上は、トンボ(種類がわかりません、わかる方教えてくださいませ)、下は精霊バッタです。バッタが、どこにいるか、わかりますか?
気付けばもう8月も終わりです。夏が終わりを告げると、こんな虫たちともそろそろお別れですね。
前回、夏の疲れについてお話しましたが、急な朝夕の冷えで筋肉がこわばって、肩こり、腰痛、そして、おなかが冷えて腹痛や下痢や嘔吐を起こす方も。
整腸剤、鎮痙剤、吐き気止めが良く処方されるようになりました。この度は、このあたりのおくすりについてお話します。
整腸剤は、腸を整えるお薬、と書きます。何をメインに整えるのかというと、腸内細菌です。善玉菌である乳酸菌を乾燥させたものを錠剤や粉薬にして飲みやすくしたものが多いです。
そして、鎮痙剤、痙攣(けいれん)を鎮(しず)める薬と書きますが、胃や腸などの内臓は、けいれんをおこしたときに痛みを発生します。そのけいれんを押さえるお薬が胃腸の痛みどめです。頭痛や歯痛の痛みどめとは全然違います。胃が悪いときに頭痛薬などの痛みどめを飲むと悪化することがありますから要注意です。
吐き気止めについてですが、これは、胃の動きを上から下へと活発に動かすことで上に逆流することを防ぎます。吐き気止めの中には、脳の中に入って、脳の中に原因がある吐き気を止めるものもあります。そういうお薬は、ときに脳が関係する副作用をもたらすことがあるので注意が必要です。無表情になったり、歩き方がおかしくなることがあれば、お知らせくださいね。
また、漢方薬にも、整腸作用のある薬、けいれんを押さえる薬、吐き気をおさえる薬があります。私は漢方薬もやさしい効果で好きですが、どの薬が合うかは、先生と相談して決めてくださいね。