ノーベル賞の「イベルメクチン」「河川盲目症」って何?

夜は寒く感じるようになりました。 不思議なことが、薬局のグリーンカーテンで起こっています。もう西の窓のゴーヤは元気がないのですが、東の窓の朝顔は…今までブルーだったはずの花が咲かなくなり、代わって白い大きな花が元気です。 これも朝顔みたいなのですが、今まで見たことない花なので、もう葉っぱもないし片づけようかと思っていたのにそれができません…。このお花は綺麗で嬉しいのですが、いつまで咲くのかな?

さて、二日続けて嬉しいノーベル賞のお話が舞い込みましたね。日本人が続けて獲得した快挙は国民を元気にしてくれました。薬局でもそのお話に花が咲きます。 では皆様その研究がいかなるものかご存知ですか?薬局は医療機関ですので、あまり我々に身近な疾患ではございませんが、一応医療に関係のある、大村智さんの研究についてちょっと解説してみます。 大村さんが趣味にしているゴルフに出かけた際、ゴルフ場からもってかえった土の中に居た菌、放線菌の一種から発見された「イベルメクチン」という物質。 これが何に効くことで有名なのかというと、熱帯地域やアフリカ南部(サハラ以南)で失明の原因となる「オンコセルカ症(河川盲目症)」という病気を引き起こすミクロフィラリア(寄生虫の一つ)の特効薬になるのです。この病気は蚊を介して人に感染し、皮膚の下で成長して体の中をめぐります。結果的に失明も起こしてしまう、恐ろしい病気です。これまで皮膚の下にできたミクロフィラリアが作るこぶのようなものを切除するしかなかった病気なのですが、「イベルメクチン」を年に2回飲むだけで、失明から回避することができるようになったのです。 世界で第2位の失明原因と言われている「オンコセルカ症」の特効薬を発見して、多くの人々を失明から救った大村さんは、その人柄も含めてたくさんの方から愛されています。 ノーベル賞を獲得しても「私よりも微生物をたたえてほしい」との素晴らしいコメント。 誰かのために一生懸命になる、成功しても自分の力ではなく誰かをたたえる。その姿勢を見習いたいと強く感じました。