足腰いためる?いたわる季節。

 写真は薬局の裏口の横に脱皮して止まっていたトウヨウモンカゲロウです。
約一年間水中ですごし、成虫でいられる期間はたった1~2日。大人になってしまってからは、とてもはかない命ですが、その間に卵を産んで、遺伝子を後世に残します。羽が透けて、模様がとても美しく、私の好きな昆虫の一つです。撮影後すぐにひらひらとよろめくように飛んでいきました。
 
 さて、田植えの季節がやってきました。薬局のまわりはマスカットの産地でもあります。温室ではマスカットのお手入れが始まり、脚立に上ったり下りたりしながら、慎重な作業が繰り返されます。
 両手を上に上げた状態で細かい作業を、目を凝らして行うため、肩はカチコチ、目はショボショボ、ひざはガクガクです。
 
 マスカット農家のみなさまの多くは高齢の方が作業の担い手です。毎年、この時期には薬局で「うちはもう温室倒したんよ」「うちはまだしよる。せやけど売りもんじゃねえんじゃ。身内に配ったりするやつにしよんよ。」という、なんとも切ない会話が繰り広げられることがあります。
 
 マスカットの栽培は本当に大変な苦労があるのだなあと思います。
マスカットのみならず、この時期はたくさんの農作物のお世話が始まります。草刈りも大変です。そこで薬局には、湿布や塗り薬などの処方せんを持った方がたくさんお越しになります。
 
 また、畑に出て草で手足がカブレてしまったり、虫に刺されてしまったり、草刈り中に転倒してけがをしてしまったりと、農作業に伴う体調不良が増える時期でもあります。 「先生には『すな(農作業をするな)』言われるんじゃけぇど。」と言われる方も多いのですが、私からは「やめたら」とは言えません。難しいことです。
 
 湿布の中には、はがした後、直射日光に当たると、貼っていた場所が真っ赤に炎症を起こすという副作用を持つものがあります。それを日光過敏症と言います。それを放置していると、悪化して全身にアレルギー反応が広がることがあります。湿布のみならず、筋肉の炎症を抑える塗り薬もカブレることがありますので、この時期の外用薬も十分気を付けて使用してくださいね。
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