検査の季節: 尿酸値の話

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薬局の前の桜並木がほぼ満開になりました。
待合の窓から、美しい桜が良く見えます。
桜は急に開き、パッと散ります。
だからこそ印象的で、また来年会いたいと思うのでしょうね。桜からとれる染料は、非常に美しいピンクですが、
その染料を取り出す時期というのは、開花前なのだそうですね。
木の皮を剥いで取るそうです。

木全体で、一年間、懸命にため込んだ桜の色を一気に春に花びらにのせ、そして散っていく。
日本人の心にはそれが響きます。

さて、今日は尿酸値の話。
お花見シーズンだからか、痛風発作でお越しの患者様が増えました。

尿酸値が高い、ってどういうことでしょうか?

尿から作られるから尿酸?いえいえ、実は関係ありません。

尿酸というものは、プリン体というものからできます。
プリン体って、何に入っているのでしょう?

プリン体は、生き物すべてに含まれる、遺伝子(核酸)に含まれます。
遺伝子が多く含まれる食べ物は、これからたくさん細胞分裂しようとしているものや、小さい細胞が凝集しているもの…
だから、魚卵はNGです。
あと、ダシに使うようなものも、うまみ成分が核酸だったりするので、カツオや干しシイタケなども多いですね。

それから、お酒。
お酒は、プリン体も多いのですが、アルコールそのものに問題があります。
何故かというと、アルコールは、尿酸を尿にのせて 外に排泄するのを邪魔します。
なので、余計に尿酸が体の中にたまるのです。
「焼酎は大丈夫」という方がいらっしゃいますが、残念ながら不正解。

尿酸が多くても、発作が起きない人もいます。
発作が起きるか起きないかは、体の中の酸性度に左右されます。
尿酸は弱い酸。
なので、体が酸性に傾くと、だんだん析出してきて、関節で結晶化するのです。
結晶化した尿酸が激痛の原因。

アルカリ性の食品といわれるワカメ等の海藻や、お酢など、しっかり摂りましょう。

たかが風邪薬、されど風邪薬

雪の写真ばかりで申し訳ありませんが、また雪が降っております。
こんな日は患者様も少ないのですが、
いつもの患者さんではなく、風邪を引いた患者さんがお越しになります。

よく処方されるのが「総合感冒薬」。
鼻がスッキリして、気分がよくなりますね。
このお薬には、熱、鼻、のど、咳等の数種の薬が予め配合されています。
この中に含まれる、抗ヒスタミン薬には、眠気という副作用があり、自動車の運転などに支障を来すことがあります。
ほかにも、緑内障を悪化させることもありますし、たかが風邪薬と言えど、あなどれません。
熱を下げる成分も、胃潰瘍の原因になることもありますので、じゅうぶん気を付けて、必ず食後に飲んでくださいね。
市販の風邪薬についても同じです。
お薬で病気を引き起こさないよう、ご注意くださいませ。
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検査の季節:コレステロール編

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一月は年を通して平均気温が一番低いそうですね。年明けからの寒波で岡山の県北に先日訪れた際、写真のような、吹雪に見舞われました。

温暖な岡山県ですが、今年は特に雪がよく積もっている気がします。

さて、本日は、小正月ということで、お飾りを収納されたご家庭も多いのではないでしょうか。

そろそろお正月気分が抜けてきて、お仕事や日々の家事のリズムを取り戻される方も多いと思います。

そんなときに、ふと思い出して、血液検査の結果をもって病院に訪れ、お薬が変更になる方がいらっしゃいます。

今日はコレステロールについてお話しします。

「コレステロールが高いって言われたわ」

と言って処方箋をもってお見えの方。

食べ物の中に含まれる、コレステロールという成分。

たくさん入っている食べ物は、卵の黄身の部分。魚卵、甲殻類、イカ、タコなど。これは意外と知られていません。

「コレステロールが高いって言われたから、ずっと油ものを控えてダイエットしてきたのに、なぜ下がらないの?」と言われる方もありますが、油ものではなく、上記のような食べ物にたくさん入っているのです。油ものにもよりますが、意外とお肉の脂身のコレステロール量は、卵に比べると微々たるものなのです。

コレステロールを下げるために、あっさりとした食生活を続けていても、卵焼きや茶わん蒸しなど、卵をふんだんに使った料理を食べていたら、本末転倒というわけです。

また、さらに知られていないのが、血液中のコレステロールは、食品由来が30%程度、肝臓で作られたものが70%程度。

人間の体は、わざわざ肝臓でコレステロールを作ってしまっているのです。

コレステロールは、豊かな食生活を送っている方にとっては、悪者ですが、もともとは、細胞膜を作る重要な成分であり、様々なホルモンの原料にもなる、体にとって不可欠な物質なのです。

でも、必要な量以上が合成されてしまうと、血液内に増えてきて、悪玉コレステロール(LDL)を合成します。

近頃一番よく処方されるコレステロールの薬は、肝臓でのコレステロール合成を止める薬です。

それが一番効果的に作用します。

また、EPAやDHAという魚油の成分のお薬も近頃よく見かけるようになりました。

そのお薬は、血液中のコレステロールと置き換わったり、血管を強くしたりして、動脈硬化になるのを予防します。中性脂肪の低下や血液サラサラにもつながりますので、コレステロールが少しだけ高い方で、健康志向の患者様にはウケの良いお薬です。

もちろん、食品からのコレステロール吸収を抑制する薬もあります。

このように、患者様に合わせた様々なお薬が存在します。

その前に、食事で、コレステロールを下げるのが一番ですので、指摘された方は、誤解のないように、コレステロールを含まない食事を、まずはお試しくださいね。

そうそう、大豆製品はコレステロール低下作用が強く、特に納豆は王様です。好きな人は、塩分の多いタレを控えめにかけて、続けてみるのもいいかもしれませんね。

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こちらも少しずつアップしてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

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