物忘れと認知症

物忘れと認知症

台風が日本に連続して接近してくる関係で、天気がすっきりしない日が続いています。朝からきれいに晴れている日は、気温が上がるのが早く、薬局のグリーンカーテンの朝顔の花が、私が薬局に出勤するころにはしおれてしまうのですが、このような曇り空の日は、かわいく花を開いて出迎えてくれます。
さて、このたびは、これまでに何度もお話ししていますが、やっぱりよく聞かれる「物忘れと認知症の違い」についてお話ししたいと思います。
人は加齢に伴い記憶力の減退が起こります。私は子ども達とトランプの「神経衰弱(裏返しに無秩序に広げたトランプを2枚ずつめくり、同じ数字だったら自分の手元に置いて、その数が多ければ勝ちというゲーム)」をしても、かないません。それは私が認知症になったわけではなくて、記憶力が減退しているだけなのです。
物忘れは、約束の時間、ある物を置いた場所、行った場所など、そういった、物事の末端にあるものを忘れます。しかし、認知症は、約束したこと、出かけたこと、ある物があったこと、などの体験そのものが記憶から脱落します。
例えば、以下の質問をした場合。
「昨日、車に乗ってどこに出かけましたか?」
物忘れの時は、
「え~っと、どこだったかしら。確かに乗って出かけたわよね。どこだっけ?」
と、場所だけ忘れてしまい、その体験は覚えていますが、
認知症の場合、
「昨日は家にお客さんが来ていたから、どこにも出かけなかったわよ。」
などと、まったく別の物事と置き換わってしまっていたり、体験の記憶そのものが抜け落ちてしまっていることがあります。
よく、薬局では「あ、お薬手帳を忘れたわ。もう認知症よね。」といわれるのですが、それは物忘れです。ご心配なく。
認知症には妄想、幻覚・幻聴など精神疾患の症状を示す方もいらっしゃいます。周りの人は、その話を否定せず、「私には見えない(聞こえない)けれど、そうなのね。」と優しく接してあげてくださいね。
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お薬ばなれについて思うこと

お薬ばなれについて思うこと

ひとつ目のお花の写真は、先日患者様にいただいたものです。薬局に飾っていたおさるのお人形を、「一回貸して。」と言われてお持ち帰りになり、そのお返しにと言ってお人形とお花をくださいました。かわいい千日紅とタマスダレ。涼しげな空気が流れます。
二枚目の写真は、薬局に置いていた募金箱に皆様が少しずつ入れてくださったものを、薬局のお金も少し足して、熊本へ送ったものです。これで3度目になります。
こうやって、患者様やお客様から頂いた心遣いがとてもうれしいと思います。こんな風に心の交流ができる薬局であることをとても誇らしくうれしく思います。
さて、今日は少しびっくりしたのでお話を。「週刊誌に載っていたから、もう、この薬飲まないことにする。」と言って一つの薬の服薬をやめた患者様がいらっしゃいました。元の記事を私は確認していないのですが、その記事には「飲んではいけない」リストに入っていたらしく、飲みたくないとおっしゃいます。それをお医者様にお伝えになって処方が削除されていました。
うちのような田舎の薬局では珍しいのですが、きっと都会の薬局ではこういったことはたくさん起きているのではないでしょうか。
近頃、頻繁にお薬バッシングの記事を見かけます。「製薬会社が悪いことをして儲けようとしている」、とか、「この薬は飲むとこんな副作用が出るから飲んではいけない」とか。悪いことをしている製薬会社もありますし、副作用は薬だったら多かれ少なかれ出ます。
でもそこですっぱりやめてしまってその方の健康状態は大丈夫なのでしょうか。代替えの薬の検討の余地はないでしょうか。私も薬をお勧めしたい薬剤師ではないのですが、簡単にやめてしまっていいお薬なのかどうか、本当に週刊誌の言う通り危険な薬・効果のない薬なのかどうか、一度考えるべきではないでしょうか。今は医療人の腕が試される時と感じます。きっちり調べますので、お薬をやめる前に、一言相談していただきたいと感じた出来事でした。
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そろそろ秋の花粉症

そろそろ秋の花粉症

日曜日、なかよし薬局の所属する企業団体が開催した「親子でおしごと体験」というイベントがありました。小学生のお子様対象に、実際のお仕事を体験していただきたいというイベントになります。なかよし薬局としてラムネ菓子とマーブルチョコを使用してお薬を作ってもらう、という体験を提供した時の写真です。延べ130名くらいのお子様に体験していただくことができました。機械からお薬が分包されて出てくる様子を興味深く眺める子ども達の姿を見ていると嬉しくなり、こちらが元気になりました。
さて、日々秋めいてきましたね。だんだんと、空も、植物も季節の変化が感じられるようになってきました。稲穂は大きくなり、すこし垂れ、木々の葉も少しずつ散り始めています。ススキも随分大きくなって・・・こんな時期、秋の花粉症が近づいてきています。
春の花粉症はスギやヒノキが有名ですが、秋の花粉症の原因植物は、カモガヤ、ブタクサ、ハルガヤ、ヨモギなどが知られています。そろそろたくさん飛ぶ時期にさしかかってきました。秋の花粉症は、季節がら、風邪と間違えられることが多いです。なので、治療開始までに時間がかかってしまうことも。
また、秋はガ、ユスリカ、ゴキブリ、ダニなどの昆虫の死がいが粉になって空中を飛び、それが原因のアレルギーが起きることもあるそうです。
さらに、カビの胞子も原因になることが・・・
秋は花粉だか風邪だか昆虫だかカビだかよくわからないアレルギーが出てくるようで、原因を特定するのが大変ですね。
目や鼻のかゆみはよく春に見られる症状ですが、秋にも同様に目が痒くなったり鼻水が出たりします。さらに、咳がひどく出る方が多いのも特徴だと思います。あまりひどいと喘息になってしまうかもしれませんので、早めの対策を心がけましょう。
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蒼いミカン入りました

遅ればせながらたではら農園さんの農薬不使用「蒼い蜜柑」、今年も入荷しました。
これは熟す前の「すっぱいみかん」なのですが、青い皮にはブドウより多くのポリフェノールが含まれ、その中でも「へスぺリジン」というポリフェノールには毛細血管を強化して血流を良くする働きがあることが分かっています。
農薬がついていないから安心してできる「塩レモン」ならぬ「塩蜜柑」を作ったり、皮ごとペーストにしておかし作りをして食べることができます。
もちろんゆずやカボスのように揚げ物などに汁を絞っていただいてもとてもさわやかでおススメです。大きさはだいたい直径5~6cmで、1つ50円です。この機会にぜひお求めください。
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秋ばてに注意

秋バテに注意

この辺りは毎日の晴天に恵まれて暑さで大変ですが、強い台風で被害にあわれた皆様には心よりお見舞い申し上げます。
薬局では朝顔のグリーンカーテンのほか、ゴーヤ、トマト、バジルなどのお野菜も育てているのですが、今年はトマトが元気で、たくさん実を付けてくれています。草ぼうぼうで、支柱もしっかり立ててあげられていないのですが、甘くておいしい実をたくさんつけてくれています。ありがたいです。
さて、日中はうだるような暑さですが、朝夕の涼しさ、虫の音はもう秋ですね。空も高くなって、秋特有のすじ雲もよく見えるようになりました。
この時期に見られるようになるのが「秋バテ」。
以前は「夏バテ」と呼んでいたのですが、近頃「夏バテ」と「熱中症」と混同されて使われるようになってきたので、この時期の夏の疲れが出る症状は「秋バテ」とも呼ばれるようになりました。
なんとなくだるい、食欲がない、ぼーっとする、朝起きられない、といった症状は、秋バテかもしれません。夏の間、冷房の効いた部屋にいることが多かった、冷たいものばかり食べていた、という方は要注意です。
温度差が影響して自律神経の調子がくるってしまうのも秋バテの原因の一つですが、胃腸を冷やし続けておなかが冷えてしまっていると、血流が悪くなり、全身にエネルギーがまわらなくなります。
そうして食欲が出なくなり、元気がなくなり、体力も低下し、なんとなくだるくて朝も起きられなくなる、といった症状が出てきます。
なので、暑い夏でも、温かいものを食べましょう。お味噌汁は究極のミネラルウォーターともいわれますが、お味噌汁に豚とネギ類を入れたトン汁はビタミンも充実していてとてもおススメです。
エアコンの温度も少し高くしましょう。それから靴下をはいて、足から冷えてくるのも防ぎましょう。お腹から下が冷えてはいけないので、頭は冷やして、それ以外のところは冷やしすぎないように気を付けましょう。
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夏太りの話

夏太りの話

先週は西のゴーヤのグリーンカーテンの写真を載せておりましたが、今週は東の朝顔のグリーンカーテンです。

さて、夏は実は太りやすいです。
薬局にお越しの患者様でも、食欲が落ちてしまって、激ヤセする方もいらっしゃいますが、どちらかと言えば、夏に体重が増えてしまう方のほうが多いような気がします。

冬は寒いので体は体温を上げようとして、エネルギーを余分に消費します。夏は逆で、気温が十分高いので、体温を頑張って上げる必要がありません。基礎代謝はガクッと下がってしまうのです。

気温が高いと自律神経の関係で食欲は減るのですが、さらに、エネルギー消費も減るのでお腹がすかない、ということがあります。しかし、夏場の食生活をかえりみると、アイスクリーム、めん類、パン、など、すぐにでも脂肪に変わりそうなものを食べていませんか?食欲がないけど、食べて元気を出そうと思って、無理に食べ易いものに手を伸ばしていませんか?

夏は体のほてりを取る効果のある夏野菜と、魚や赤身の肉などのたんぱく質、良質な塩分を取るようにしてください。酢の物や梅干しなど、酸味のある食品を食べてください。
エネルギーに変わりやすい糖分や麺やパンは、体の中にあるビタミン類を消費してしまいます。アルコールは体の水分を逃がしますので同量の水を飲んでください。

あれこれ書きましたが、夏の食生活で、夏太り、夏バテ解消に頑張りましょう!
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ドーピングの話

 薬局は東の窓と西の窓にグリーンカーテンを施しています。東の待合室の大きな窓には朝顔、西のスタッフルームの方にはゴーヤを植えています。写真は西の窓のゴーヤです。私は白いゴーヤの実が美しくて好きなので、白いゴーヤを植えていました。なかなか雌花が咲かないので心配していましたが、気付くとこっそり小さな実を付けていました。
お料理してしまうといろどりになりにくいのですが、白いゴーヤもおいしいですよ。 さて、テレビはオリンピックや高校野球でスポーツ一色ですね。今回のオリンピックではロシアのドーピング問題が浮上して大変でした。ロシアで問題になったのは組織ぐるみで選手の筋力を増強したり能力を高めるような薬物を使用し、さらにその事実を隠ぺいしようとした、ということです。選手もコーチもいい成績をおさめられるのならば、それでよかったのでしょうか。
日本で問題になるドーピングは、時々筋力を強くする薬が話題になることがありますが、ほとんどの場合「うっかりドーピング」と呼ばれるものです。うっかりドーピングとは、選手が病気の治療のために使用した医薬品の中に禁止物質が含まれていたり、サプリメントを購入して飲んだら禁止物質が含まれていた、というものです。そんな医薬品があるのかと思われるかもしれませんが、意外と市販されているものに多くあります。まず市販の風邪薬はほとんど禁止物質が含まれます。鼻炎の薬も咳止めも多く含まれます。グリセリン浣腸など、意外なものもだめです。お医者さんで出される薬にも禁止物質はたくさん含まれます。
国体やほとんどのプロスポーツ競技では選手に対するドーピング検査は行われます。検体は尿や血液です。検査対象に選ばれた選手は、係の人が検査室まで同行して検体が体から出るのを見届けます。選手にとってはすごい苦痛を感じる人もいるかもしれないですよね。
ドーピング検査が必要なくなるような世の中になればいいのですが、なかなかそうはいきません。薬剤師も選手をドーピングから守らなければいけないなあと感じています。
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夏の午後の眠気はどこから・・・

 写真は昨日行ったイベントの様子です。岡山市内の、とある学童保育で化学実験教室を行ってまいりました。
夏休み、子どもたちはお家の人がお仕事などで家にいない場合、学童保育に通うケースが増えています。朝から夕方まで学童保育の仲間と過ごします。今日は私がお邪魔させていただいて、野菜の汁を使用したちょっとした実験をさせていただきました。身近な素材で野菜からとった汁をカラフルに変色させて、子どもたちも興味津々で、楽しんでもらうことができました。私もすごく楽しくて、リフレッシュした時間でした。

さて、この頃、患者様に「ご体調はいかがですか?立ちくらみしませんか?」などと体調について質問をすると、「昼間眠くて困る」というお返事をいただくことがあります。それは薬のせいかもしれないと思って言われているのだと思いますが、実は、薬だけのせいでもないようです。お薬を全く飲んでいない私も、お昼ご飯でお腹いっぱいになっていると午後は眠くなります。
夏は暑いというだけで体力が消耗します。しかし、暑さで体の温度まで上がってしまっているとなかなか眠ることができません。それが夏の不眠症です。夜、眠れないと、昼間、それなりに涼しい空間にいるときにリラックスできて、そして、睡眠不足から、とても眠くなります。
また、お昼ご飯に炭水化物などをしっかりとると、食後に血糖値が上がり、血糖値の上昇が眠気を誘います。実は高血糖が眠気を誘うわけではなくて、急激に血糖値が上がると、膵臓からインシュリンが分泌され、血糖値が下がって、低血糖が起きます。低血糖が眠気の原因です。なので、血糖値の上がりやすい小麦製品(パン、そうめん、うどん、冷麺など)を食べると低血糖が起こりやすく、眠くなります。
急激な血糖値の上昇を防ぐため、食後に必ず眠くなる人は繊維質のものを食べてから炭水化物を食べるようにされるといいと思います。夏は麺類が欲しくなると思うのですが、それよりも玄米などが、眠気対策にはお勧めです。
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忍び寄る熱中症夜間の熱中症

写真は薬局の花壇に咲くジギタリスです。ジギタリスと言えば、現在は観賞用のお花の印象が強いと思いますが、実は昔から心臓病の薬として有名です。効果はすごく強い薬なのですが、それとは裏腹に、花はとてもさわやかでかわいらしく、強さは感じません。花壇では背の高いジギタリスがよく目立ちます。

さて、熱中症の患者様が多くなってきました。熱中症は室内で起こることのほうが、近頃多いそうです。
先日お越しの患者様は「夜中に目が覚めて、頭が悪いんじゃ、痛えんじゃのうて、悪いから、どうしたもんかと思うて大変じゃった」とのこと。(岡山の方は頭の調子が悪いことを「頭が悪い」と言います。県外からやってきた私は、ちょっと状態が想像つきません。)朝になって受診したところ熱中症の診断を受けたそうです。点滴をされて、だいぶん元気になり、経口補水液(脱水時に必要なミネラルと糖分を適度に含んだ水)OS-1をご購入になり、お帰りになりました。
日中に汗をかいて、水分やミネラルの補給が十分ではない場合、徐々にその状態が悪化し、夜中に悪くなることがあります。先ほどの患者様は枕元にお守り代わりにOS-1を置いておかれるようです。
おかしいなと思ったら、飲んでいただけると、私としても安心です。朝になって動けない状態になってはいけませんからね。
熱帯夜は寝苦しく、体温がなかなか下がらずに、眠れない状態で、さらに脱水を起こしてしまうと、睡眠不足による疲労と脱水による苦痛とでかなりつらい夜を過ごさないといけなくなります。寝るときエアコンを付けるのも一つの手ですが、風邪を引いてしまう方もいらっしゃるでしょうから、寝苦しい時は首元に保冷剤などをあてがってみましょう。頸動脈など、太い動脈が体表面の近くを走っているところを冷やすと、血液がそこで冷やされ、体をめぐりますのでずいぶん涼しくなります。体の熱を飛ばすために汗をたくさんかかなくてもいい工夫を、少しずつしていきましょう。
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この時期なぜか多い腰痛症

 写真は薬局の前にあるオオバコの群生です。雑草と思われがちなオオバコですが、実はビタミンやミネラルを豊富に含んだ、薬草です。小学生の時、学校のウサギ小屋に草を摘んで食べさせると、ほかの草は食べないのにオオバコばかり欲しがるウサギたちに驚いた記憶があります。ウサギはちゃんと体に良い薬草を知っていたのですね。なかよし薬局ではただいま薬草の勉強中です。タイトルの腰痛に聞く薬草も、実は大変身近にございますので、また薬局にてお聞きくださいね。
さて、この頃、腰痛の患者様がすごく増えています。普段から農業をしていらっしゃる患者様が多いので、みなさん草刈機を振り回して腰を痛めるのかな、と思っていると、どうやらそうではありません。会社員の方や、草刈りとは無縁の方も、腰痛でお越しです。
なぜ、この時期に腰痛が増えるのでしょう。ほかに夏特有の運動があったでしょうか。あれこれ考えて調べてみると、答えは、冷たい食べ物、飲み物にありそうです。気温が高いと冷たい食べ物や飲み物を多くとるようになります。すると内臓が冷やされます。内臓が冷えるとその周りも冷えるようになり、腰回りの筋肉も冷え、硬くなってしまうようです。同様にエアコンにも問題があります。ずっと涼しい部屋にじっとしていると筋肉が固くなります。それで、少し動かしただけでも腰に異常が発生するようになるのですね。
 意外と夏は腰痛の季節のようです。冷たい麺類やアイスクリーム、氷のように冷たい飲み物ばかり取っていると、腰痛になってしまうようです。エアコンの効いた部屋では腹巻などで対応するのもいいでしょう。周りに腰の痛みを訴える方があったら、ぜひ教えてあげてくださいね。
梅雨も明けて、薬局周辺は毎日35℃を超える猛暑です。熱中症対策も必要ですし、冷えすぎによる腰痛対策も必要です。難しいですが、頑張りましょう。
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